1)定期健康診断による「疾病の把握」(事業者としての義務)
➡「要精密検査」や「要治療」の所見がある場合は、必ず医師の診断を受け、結果に基づく「医師のアドバイス」に従う。日常生活や食生活も改善する。
2)乗務前の病気の前兆や自覚症状をしっかりと把握する
・前胸部から背中にかけての痛みがないか
・息切れや、呼吸がしにくいといった自覚症状がないか
・言葉がでにくい、ろれつが回らない
・視野が欠ける、歯が痛むなどの症状も危険信号ととらえる
➡就業上の措置
乗務にあたって無理をしない
・乗務時間を短縮する
・夜間常務の回数を減らす
・6時間以上の睡眠をとる、などなど
また、〔予防対策〕として、
・顔色、体温、脈拍、血圧などの健康情報を大切にする。
・健。康管理ノートを付けるのもいいでしょう。
・病気があっても運転はしてもよいが、きちんと薬を飲む。血糖値の管理などは特にたいせつ。
◎運転をするとそれだけで「血圧が10~20あがり、速度が上がるとより一層上がることがわかっています。
このように、「一般の人以上」に厳しい労働環境にあるわけですから、なお一層の健康管理が大切ですね
3)脳ドッグの薦め
国交省に報告される運転者の体調急変による事故や運転の休止した事案のうち、「約1/4が脳疾患」にかかわるものというデータが出ております。睡眠時無呼吸症候群と心臓疾患とともに、脳のスクリーニング検査の大切さが推奨事項として位置づけられました。事業者さんはもとより、お客様や社会全体に対しても必要な取り組みといえましょう。
東個協では、一社・運転従事者脳MRI検診支援機構と「水町エム・アールクリニック」とタイアップして割引料金で検査することができます。