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【若さを保つ秘訣は“骨量”】

骨なんて、「単に体を支える棒っきれ」だと思っていませんか?ところが、骨の中にはたくさんの細胞がうごめき、なんと体全体の“臓器を若くする”ための「特別な物質」を出していることが、最新の研究でわかってきました。2018年1月7日放送のNHKスペシャル「人体」第三集・骨の要旨を取り上げてみます。

骨に十分な衝撃がかからないと、骨量は増えない

アメリカ・ミズーリ大学のパメラ・ヒントン博士は、「自転車は心肺機能を高め、メタボリック・シンドロームの予防にも優れた運動ですが、骨量を増やすという点ではプラスになっていない」というのです。

私たちが運動をすると、骨の中の「骨細胞」という細胞が骨に伝わる衝撃を感知します。そして「骨芽細胞」という新しい骨を作る細胞に「骨を作って!」という指令を出します。しかし、骨に十分な衝撃がかからない生活を続けていると、「骨細胞」は「スクレロスチン」というホルモンを大量に出し始めます。実はこのホルモン、「骨を作るのをやめよう!」というメッセージを「骨芽細胞」に伝えてしまうのです。

つまり運動をしないで一日の大半を座って生活している現代人は、スクレロスチンが大発生し、知らないうちに骨粗しょう症が進行している可能性があるのです。

 

ヒントン博士おすすめの”骨活”とは?

ヒントン博士によると、骨を増やす”骨活”のためには、「自転車」や「水泳」よりも、骨に十分な荷重や衝撃がかかる「ウオーキング」や「ジョギング」がお勧めとのこと。ただし、高齢者で膝の弱い方などは無理せず「水中ウオーキング」や「ヨガ」「ストレッチ」も”骨活”として効果的だそうです。

ヒントン博士によれば、骨に衝撃がかかる運動が骨活にはオススメ。例えばヨガも選択肢のひとつ。

 

骨は衝撃を感知し、あなたの健康を保つ!

ところで、なぜ骨は衝撃を感知すると、骨量を増やすのでしょうか。その背景には「進化の歴史」があります。生命が進化する過程で、活発に体を動かすほどに強く新しい骨を作り、活動的に動き続けられる体をつくり上げる仕組みが骨に備わったと考えられます。骨はまさに、あなたの健康を体の内側から支える”応援団”。昔に比べて体を動かす機会が減少している現代人にとっては、自転車も立派な運動のひとつですが、骨が本来持つ力を呼び覚ますためには、”骨への衝撃”が必要だったのです。

さらに、骨を作る「骨芽細胞」には、もうひとつ大切な役割があることがわかってきました。

アメリカ、コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士は、骨の出すメッセージ物質の専門家です。カーセンティ博士が注目しているのが「骨芽細胞」が出すメッセージ物質「オステオカルシン」。オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。実は、脳や筋肉、男性の生殖器など、体全体のさまざまな臓器の機能を若く保ったり、免疫力を上げるために欠かせない大事なホルモンを、骨芽細胞が出しています。積極的に体を動かし、衝撃を骨に伝えて骨芽細胞を増やすと、骨が丈夫になるだけでなく、記憶力アップや免疫力アップという嬉しい効果もあると期待されているのです。

 

「骨粗しょう症」は高齢者だけの病気ではない

ヒントン博士の研究では、「骨粗しょう症予備群」の男性たちに「ジャンプ運動」を続けてもらったところ、「骨をつくるのはやめよう」というメッセージを伝えてしまう物質・スクレロスチンの値が下がり、骨量が増えたという結果が出ています。毎日の生活で骨に衝撃を与える”骨活”、あなたも心がけてみませんか。

ヒントン博士が行っている「ジャンプ運動」。週3回30分ジャンプを行うと骨量が増えるそうです。

 

【関連記事】

骨を守るために効果的な運動は、衝撃や負荷の大きい運動です。例えば、ジャンプがその一つです。閉経前の女性では、1日50回のジャンプで上がったと報告されています。しかし、高齢の方の場合は、ジャンプを行うと腰やひざを痛める可能性があるので注意が必要です。高齢者にもおすすめの運動は、「背筋運動」、「片脚立ち」、「スクワット」です。

詳しくはこちら、

 

【認知症を予防する】

75歳以上のドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法が今年3月に施行されてから9月末までの6カ月半に、111万7876人が検査を受け「認知症の恐れがある」と判定された人は3万170人。最終的に認知症であるとして運転免許の取り消し・停止になった人は697人であったと警察庁が11月2日、発表しました。

認知症を予防する

詳しくはこちら、http://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html

 

お気軽にお問合せ下さい TEL 03-3973-8323 9:00~17:00(土・日・祝日は除く)

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